タイヤの交換時期を判断するのって少しむずかしいですよね。
安全に車を運転するには、タイヤの状態は一番と言っていい程大事な部分。
適切なタイミングと適切な値段でタイヤを交換できればベストですが、
ガソリンスタンドなどでよく「タイヤそろそろ交換時期ですね。早く交換した方がいいですよ」
と不安をあおるように言われる事はよくありますよね。
逆にお客様から「ガソリンスタンドでタイヤ交換をすすめられたけど、
本当に交換しないといけない?」と言われる事が多いです。
もちろん日頃から日常点検でタイヤの状態を点検するのは大事な事です。
ただ、タイヤのどの状態が交換時期になるのか。
ガソリンスタンドの人がいう事は本当に正しいのか。
今回はそんな悩みにプロの整備士がお答えしようと思います。
タイヤの交換時期や点検方法等をわかりやすく解説しますので、
タイヤの交換に悩んでいる方は是非参考にして頂ければと思います。
この記事では、タイヤ交換時期(寿命)の判断基準が知りたい。
そんな悩みにプロの整備士がお答えします。
タイヤの交換時期(寿命)を判断する3大チェック項目
タイヤ交換時期を判断するには大きく分けて以下の3つに分けられます。
・タイヤの溝が少ない
・タイヤのヒビ割れが多い(年式が古い)
・車の乗り換え時期等によるタイヤ交換のタイミング
タイヤが劣化や、溝が少ない状態で乗っているとバースト(タイヤ破裂)や、スリップに
つながり、大変危険です^^;
タイヤとは、車が唯一地面と設置してる部分となります。
その分タイヤの重要性はみなさんご存じかと思いますので、その部分を深堀りして
解説します。
タイヤの溝による交換基準
まず車検に関してですが、溝の深さが1.6mm以上なければ車検に通りません。
タイヤの溝が1.6mm以下であればスリップサインというのが、がでるという事で、
車検にも通らないし、名前の通り「スリップサイン」ですので、当然スリップしやすい
状態になります。
タイヤの横部分(サイドウォール)に三角マークがあるので、
スリップサインがタイヤの溝より突出しておれば、車検NGです。
では、タイヤ溝は何ミリになると交換時期なのか?
車検で1.6mmで通したからといって乗って大丈夫という事でもなく、
車検はあくまで目安です。
なので、適切な交換時期(寿命)と車検とは全く比例しないと考えていいです。
スリップサインが出てからではおそいので、一般的にはタイヤの溝が
3.0mm~4.0mm程度で交換が必要です。
タイヤの新品の状態で7.0mm~8.0mmあり、目安は約5,000km毎に
1.0mm溝が減ります。なので、単純に計算すると
約30,000kmで6.0㎜減ります
交換時期の目安としては、
約20,000kmから30,000kmとなります。
では、これだけ減るのを少しでも長持ちさせる方法はあるの?
答えは「有る」です。日頃のメンテナンスがかなり重要になりますので、
そこについては、あとで説明しますね(^^)
では、本題へ戻りましょう。
タイヤの溝を計るツールが有ります。
しっかりとタイヤの溝を計ってタイヤの現状を把握しておくのは、とても大事です。
下記の丸印部分がタイヤの溝部分になりますので、ここにゲージの先端をあてて数値を
読み取ります。
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タイヤのヒビ割れ(年数)について
タイヤのヒビ割れや年数については、タイヤの溝と
同じぐらい大事な項目です。
タイヤの亀裂やヒビ割れがないか点検します。
タイヤもゴム部品なので、年数が経つと経年劣化し、ヒビ割れ、亀裂が主にタイヤサイド、ショルダー(角の部分)
に入り、能力も年数と共に衰えていき、次第に柔軟性が失われてしまいます。
タイヤのヒビ割れについては、駐車場の保管場所が屋内か屋外かでもタイヤに影響は有りますし、
もちろん直射日光を避けた屋内の方が劣化しにくいです。
亀裂やヒビ割れは主にタイヤのショルダー部分(タイヤの角の部分)及び、サイドウォール(タイヤの横面)
から入り出します。
上記画像のような状態はヒビ割れのレベル的には大レベルなので、
早めに交換した方がいいレベルです。
後は、タイヤの年式でも判断できます。
タイヤのサイドには年式の記載が有りますので、確認します。
画像のタイヤだと「3716」の数字は2016年の37週に製造されたタイヤとなります。
タイヤは4年経ってくると亀裂やヒビ割れもでてくる年数であり、
基本的な目安としてタイヤ交換は5年毎で、交換時期に達します。
距離走ってなくてもゴム部品なので、経年劣化による為です。
溝がたくさん残っていても亀裂やヒビ割れがあれば
もう交換した方がいいという事です。
画像の上の215/45R17はタイヤサイズになりますので、
交換の際にタイヤの値段を調べたりする際は、
このサイズを見てネット通販等で検索できます。
この年式を見る事によってタイヤの年式がわかるので、判断の材料の1つです。
タイヤ交換時期としては、走行距離が約30,000km程で5年程度で
交換が必要な状態になります。
※あくまでも目安となりますので、走行状況によっても変わります。
タイヤの交換と車の買い替え時期
あとは、タイヤを交換する前に1つ考えておかないといけない事は、
車を後どれくらい乗るのかというのも大事な判断材料です。
車検のタイミングで車の乗り換えを考えており「1年後には、乗り換えている可能性
があるかも…」
などと考えている場合はタイヤ交換しても、あと1年で乗り換えるのに
もったいないですよね。
その辺も考慮しながら適切なタイミングを逆算し、タイヤ交換しましょう。
タイヤを長持ちさせるコツは⁉
タイヤを長持ちさせるには、やはり日頃からのメンテナンスが重要です。
そこで、タイヤのメンテナンスの代表的3つをご紹介します。
タイヤ空気圧の定期点検
まず1番大事なのはタイヤの空気圧をまめにチェックする事です。
遠出や長距離を走る前、又は高速道路を走る際は事前チェックしておきます。
もしクギが刺さっててパンクしたまま高速に乗ったりすると、
バースト(破裂)したり大変危険なので、タイヤの空気圧を適切な
空気圧を保つ事が大事です。
車種によって適切な空気圧があります。
運転席のドアを開けた所によく空気圧基準値が記載されている
ステッカーが大体の車種には貼ってあります。
そこで基準値を確認し、高速に乗るなら基準値の1割増し程度で、
調整しておきます。
空気圧は少なすぎても入れすぎてもタイヤに良くありません。
高すぎるとタイヤの中央部分が早く摩耗しグリップ力が弱まり、低すぎると
サイドの両肩部分が早く減ってきますし、燃費の悪化にも
つながります。
空気圧は車種毎の基準値またな1割増し程度で保つ事がおすすめです。
タイヤローテーションをする。
タイヤローテーションとはフロントタイヤ2本とリヤタイヤ2本を前後入れ替える作業です。
タイヤは主にフロントタイヤの方がリヤタイヤより摩耗します。
これは車重の関係やハンドルを切ったりするので、フロントタイヤの溝は摩耗しやすいので、
定期的に前後入れ替える事でタイヤ4本が均等に減っていきます。
タイヤローテーションの目安は約5,000km毎です。
一般的には、車検毎や点検毎にタイヤローテーションも同時に行う事が多いですね。
自分でDIYでする事も可能ですが、タイヤを4輪外す必要があるので、
片側のみではなく4輪共ジャッキアップしないとできません。
↓↓ジャッキアップの方法は下記の記事で、解説しています↓↓
タイヤワックスなどの艶出剤は塗らない
洗車後に仕上げに塗って艶出ししたりする場合もありますが、
大きなダメージはないですが、過度に塗り続けるとタイヤの劣化を早めてしまう
事もありますので、程々にしましょう。
まとめ
今回はタイヤの交換時期や長持ちさせる方法について解説しました。
タイヤは唯一地面と車をつなげている部分になります。
車種にもうよりますが、タイヤの地面に対する接地面積ははがき1枚分の大きさと言われています。
そのタイヤが劣化やメンテナンス不足によりバーストやその他トラブルの原因になるのを
防ぐ為にも日頃からのメンテナンスは怠らずしましょう(^^)
タイヤの定期的なセルフチェック項目を
下記にまとめました↓↓
□スリップサインが1カ所っでも出ている
□タイヤに変形・亀裂が入っている
□タイヤが変色してヒビ割れている
□走行距離が20,000kmから30,000kmに達した
□タイヤの年式から5年以上経過している
最後まで読んで頂きありがとうございました。
私が運営する「僕の整備キロクボ」では、様々な車の取り付け情報や車に関する事を
書いていますので、興味のある方は是非読んであげてください。
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