ディーラー車検ってなんでこんなに高いの?
よくこんな声を聞きますね。
はい、その通り高いです。
ディーラー車検は、整備工場、車検業者の
中でも1番と言っていい程高いです。
車検というのは、どこでするのかによって
かかってくる費用がまったく違います。
ディーラーでしか車検を受けた事のない
方は、
- 「ディーラー車は高いが信頼性があるので安心して任せられる」
- カー用品店や民間工場はなんか信用できない
- 個人でやってる車屋なんてもってのほか
- 昔からの付き合いがあるから
- 本当はもっと車検費用抑えたい
と感じられている方もいらっしゃると
思います。
この記事ではそんな方に向けて、
ディーラーで整備士、サービスフロントを
経験した私が、正直に思う所を
お話します。
ディーラー車検についてや、費用の仕組み
車検費用の抑え方についてを解説します。
ディーラー車検が高い理由
![](https://bokuno-seibikirokubo.com/wp-content/uploads/2023/05/1004927_s-1.jpg)
では、まずはなぜディーラー車検が高いのか
理由は以下です。
- 車検基本料金、代行手数料が高い
- 作業毎の工賃も高い
- 純正部品を使用している
車検基本料金、代行手数料が高い
![](https://bokuno-seibikirokubo.com/wp-content/uploads/2023/05/26054192_s-1.jpg)
まずディーラーの車検基本料金と代行手数料
が高いです。
車検基本料金とは点検費用、整備費用を
含めた金額で、特に決まりはないので同じ車
でも依頼する業者によって料金が変わります。
代行手数料とはユーザー車検の際に行う
「手続き」「車の移動」「点検」といった
作業を、代行して車検証の更新、申請する
のに業者に支払う手数料のことです。
車検基本料金と代行手数料の相場
業者別の相場を以下にまとめました。
◆車検基本料金の相場
正規ディーラー | ¥20,000~¥60,000 |
民間工場 | ¥15,000~¥20,000 |
車検専門店 ガソリンスタンド | ¥10,000程度 |
◆代行手数料の相場
正規ディーラー | ¥15,000~¥25,000 |
民間工場 | ¥10,000程度 |
車検専門店 ガソリンスタンド | ¥5,000程度 |
車検基本料金ですでに数万円の差がでます。
理由としてはメーカー別に専門的な知識が
ある為とやはりディーラーで車検を受ける
という事はそれなりのブランド力と長年
の「ディーラー車検であれば安心」という
部分だと思います。
が、しかし
ディーラー車検が安心という点については
落とし穴もありますのであとで当記事で
解説します。
![筆者](https://bokuno-seibikirokubo.com/wp-content/uploads/2023/03/IMG_6396-1-300x400.jpg)
ディーラーで働いた経験のある
私だからこそ言える事もあります。
作業毎の工賃も高い
![](https://bokuno-seibikirokubo.com/wp-content/uploads/2023/05/23081129_s.jpg)
基本料金も高ければ、工賃もやはり高い
のがディーラーです。
工賃(レバーレート)とは、メカニックが
1時間作業した場合の費用です。
作業別に
「基本工賃時間」というのが決められており
メーカー、車種毎に時間が決められて
います。
この工賃(レバーレート)が整備工場に
よって違ってきます。
これはお店により自由に決められるので、
費用は様々です。
おおよその目安は以下です。
- ディーラー 1時間あたり¥10,000~¥16,000
- 民間工場その他 1時間あたり¥6,000~¥8,000
カローラのファンベルト交換(基本工賃時間0.5時間)
- ディーラー…¥5,000(1時間あたり¥10,000の計算)
- 民間工場…¥3,000(1時間あたり¥6,000の計算)
![筆者](https://bokuno-seibikirokubo.com/wp-content/uploads/2023/03/IMG_6396-1-300x400.jpg)
作業1つ1つにも時間を決められて
ます。同じ国家整備士が作業しても
お店によって金額に差がでます。
純正部品を使用している
![](https://bokuno-seibikirokubo.com/wp-content/uploads/2023/05/image-3.png)
あとは使用する部品の違いです。
ディーラーの場合はメーカーと一番近い
存在で、新車の販売も行っている事もあり
基本的には純正部品のみを取り扱っています。
ディーラーとは対照的に民間工場や
カー用品店、車検専門店は縛りはないので、
純正部品以外にも市販の部品(社外品)
の部品も積極的に使用している所が多く、
社外品は純正部品に比べて必ずしもという
訳ではないですが、費用が安いので、
費用を抑えたい時には選択肢があるので
エンジン関係やブレーキ等走行に支障を
きたす部分(オイルフィルター、ブレーキ等)
は純正、それ以外に関しては、
社外品(エアコンフィルター等)
工夫して抑える事も可能という訳です。
その社外品に関してもも昨今は品質も
かなり良くなってきてます。
特に純正部品の
OEMパーツ(純正同等の社外品)も
ありますし、パーツについては
サービスフロントが熟知しているので、
どんどん相談すれば良いと思います。
結果、車検代が20万円を超える事も
![](https://bokuno-seibikirokubo.com/wp-content/uploads/2023/05/26204312_s.jpg)
以上の結果から、走行距離が多く、
年式も古くなってくると、消耗品だけでなく
その他部品も故障し交換が必要になって
きます。その結果、車検代の総額が20万円を
超える事も有ります。
年数、走行距離別にまとめました。
年数、距離別に消耗品関係とその他の
故障しやすい部分(高額修理のみを抜粋)
◆消耗品(普通車1.5Lクラス)
- バッテリー(¥30,000~)
- タイヤ(タイヤ4本交換17in 約¥70,000~)
- スパークプラグ(4本交換¥20,000~)
- オートマオイル(¥25,000~)
◆消耗品以外(普通車1.5Lクラス)
- ウォーターポンプ(¥30,000~)
- ドライブシャフトブーツ交換(¥20,000~)
- フューエルポンプ(¥30,000~)
- スタビリンクロッド(¥20,000~)
この費用プラス車検基本料金、代行手数料
法定費用(重量税、自賠責、印紙代)が
加算されますので、20万円は普通に
あっさりと超えていったりします。
「費用が高い」以外のデメリットは?
![](https://bokuno-seibikirokubo.com/wp-content/uploads/2023/05/25947699_s.jpg)
では、費用が高い以外でのデメリットに
ついてもお答えします。
代表的なよく聞く声を4つ選びました。
◆デメリット
- 予約が取りづらい。日によって代車がない場合もある。
- 民間工場や車検専門店に比べ日数がかかる。
- ディーラーで車検を受けても故障する時は故障します。
- 必ずしもディーラーで車検をしたから「安心」ではない。
予約が取りづらい。日によって代車がない場合もある。
![](https://bokuno-seibikirokubo.com/wp-content/uploads/2023/05/25973820_s.jpg)
民間工場や車検専門店に比べ日数がかかる。
![](https://bokuno-seibikirokubo.com/wp-content/uploads/2023/05/24126225_s.jpg)
日数もそれなりにかかりますね。
ディーラー車検で車を預ける日数ですが、
民間工場や車検専門店よりも長いです。
その理由としては、日常業務は車検以外でも
よくディーラーで車検を受けて頂いたお客様に「車検を受けたのに故障した」と言われる
事があります。
車検は現状故障している部分がないか、
故障の履歴がテスターで入ってないか。
現状水漏れやオイル漏れ、足回りの
ガタはないか等はしっかり点検して
ますが、それでも車検を受けて、
数日後に故障したり、不具合で警告灯
が点灯したりする事はあります。
こちらの確認不足で案内していないので
あればこちらの責任ですが、
正直、今後どの部品が故障するかなんて
誰にもわかりません。
ディーラーで車検を受けたからと言って
故障はしない。という事でなく、
12か月法定点検、一般修理、用品取付
新車、中古車の納車整備等、仕事は
山積みです。
それプラス、当日新規で予約なしで来店
されたお客様の故障や急な対応等を
していると車検に手を付ける事が
なかなかできません。
理由としては、お客様の来店や入庫が
多く混雑するのが常に予想されるので、
日数を多めにもらっている。
といった感じです。
車検業者別に車検日数の目安を
まとめました↓↓
ディーラー | 2日~最長1週間 |
民間工場 | 2日~3日 |
車検専門店 ガソリンスタンド | 当日返し 長くても翌日 |
ディーラーで車検を受けても故障する時は故障します。
![](https://bokuno-seibikirokubo.com/wp-content/uploads/2023/05/26353084_s.jpg)
まずは希望の日程に予約が一杯で埋まっており、
自分の希望の日程で予約が取りづらい傾向に
あります。
車検は、車検満了日の1ケ月前から受けますが、
ディーラーで予約を取る際は、満了日の1ヶ月
前に直接電話して予約したとしても、
予約は取れるが、希望の日程で取れない
可能性が高いです。
特に大型ディーラー店舗で日々忙しい店舗で
あれば、なおさらです。
さらに代車も出してほしい。となると、
もうほぼ不可能と思っていた方が良いです。
ディーラーでの車検予約で希望の日時、
代車が必要であれば、とにかく早めに
予約を入れておいた方が良いです。
予約だけ取っておいて、やっぱりやめて
ディーラー以外の所で車検を受ける。
という方法でも良いかと思います。
キャンセル料は基本的にはかからない
と思いますが、その辺はディーラー
を運営している会社によって方針
が違うので事前に確認しましょう。
どこで受けても、どれだけ車検にお金
がかかったとしても、
故障する時は関係なく故障します。
という事です。
必ずしもディーラーで車検したら「安心」ではない。
![](https://bokuno-seibikirokubo.com/wp-content/uploads/2023/05/26424151_s.jpg)
車検はディーラーにだしてると「安心」
という部分についてですが、
確かにディーラーメカニックは
専門的な知識があり、研修を受け
社内メーカー資格も保有している
メカニックが整備、点検しています。
しかし必ず優秀なメカニックが整備
しているかというとそうではありません。
中には普通にアルバイトの子や新人整備士
が普通に作業してたりもするのが現状。
そもそもキャリアを積んだ優秀な
メカニックは整備ではなく、故障診断
に仕事が当てられ、作業は若い子
に任せるといった傾向もあります。
分解整備を伴う作業または重整備
(時間のかかる作業)等はもちろんある程度
経験と信頼を得ているメカニックが整備
しますが、点検整備、車検整備等の
消耗品交換作業
(オイル、ワイパー、バッテリー、タイヤ等)
であれば比較的若い新人メカや、
アルバイトの子が手を付けている事
もあります。
メカニックには指名というのがないので、
その日のスケジュールによって
仕事が振り分けられます。
なのでディーラーで車検してるが、
中で整備しているメカニックのレベル
は民間工場や車検専門店のメカニック
とレベル的に、突出する程大きな差はない。
と思います。
ディーラー車検のメリットは?
![](https://bokuno-seibikirokubo.com/wp-content/uploads/2023/05/26248333_s.jpg)
先にデメリットからお話しました。
では、メリットは一体何なのか?
なぜこんなに費用が高いのにみんな
ディーラー車検を好むのか?
私が思うディーラー車検のメリットを
まとめました。
◆メリット
- 専門知識がある為車種別のクセ(故障しやすい部分)を理解している。
- 整備以外のサービス(無料洗車、自宅まで納車、引き取り)が充実している店が多い。
- 故障の際は、連絡すれば最短時間で解決できる。
- 保証、リコール作業を同時に受けられる
専門知識がある為車種別のクセ(故障しやすい部分)を理解している。
![](https://bokuno-seibikirokubo.com/wp-content/uploads/2023/05/3499602_s.jpg)
車検や点検の際、見積をするのに、
メーカー指定の診断機でテスター診断をしたり
下回り、エンジンルームをチェックしますが、
その際に車種別に色々なクセがあります。
この車種はウォーターポンプからよく
水漏れする。やテスター診断して、
異常コードが検出されていると、
どこのセンサーが故障している。等
何台も同じ車種を点検してきているので、
経験と知識で解決は早いです。
そういった意味では不具合の早期発見に
繋がると思います。
車種別の目の付け所は他とは違いますので
ディーラー車検のメリットだと思います。
整備以外のサービス(無料洗車、自宅まで納車、引き取り、代車)が充実している店が多い。
![](https://bokuno-seibikirokubo.com/wp-content/uploads/2023/05/image-4-800x570.png)
ディーラー車検をうけると、水洗い洗車や
室内清掃、ご自宅まで納車、引き取り
車検中の代車等のサービスが割と無料
だったりもします。
昨今では、代車費用、納車引取を1部有料で
行っているディーラーもありますが、
まだまだ浸透しておらず、
まだまだお客様第一の商売なので、
お願いされると無料でできたりもします。
故障の際は、連絡すれば最短時間で解決できる。
![](https://bokuno-seibikirokubo.com/wp-content/uploads/2023/05/image-5-800x577.png)
車を運転している際、急にエンジン不調が
発生した場合や、警告灯が点灯した場合は
ディーラーに電話すると、あっさりと
解決したりします。
電話を受けるのは、おそらくメカニック
ではなく、元メカニックで経験豊富な
サービスアドバイザーが適格にアドバイス
してくれます。
これは車検を受けていなくても、電話すれば
誰であろうと対応してもらえますが、
車検等、1度でもそのディーラーに入庫
してると、車の情報が全て管理されてます
ので、話が早いという訳です。
保証、リコール作業を同時に受けられる
![](https://bokuno-seibikirokubo.com/wp-content/uploads/2023/05/car-g65dc4175b_1920-800x600.jpg)
新車にはメーカー保証という物が付いており、
一般保証(電気系統類等)は3年6万キロ、
特別保証(エンジンミッション関係)は
5年10万キロが付いてます。
車検を受ける際に、同時に予防整備で保証で
交換できる部分があればもちろん無償で
車検と同時に交換してもらえたりします。
リコール作業も車検と一緒にできます。
ディーラー以外の業者で車検すると
リコール作業ができない為、りこーる
作業は必ずディーラーで行わないと
いけません。
なので、リコール対象の場合は、先に
車検を通してからじゃないと、内容に
よっては車検が通らない事もあります。
その辺もディーラーであれば、車検と
同時進行でできますので、
2度手間にならずスムーズに車検が
できます。
車検費用を抑えるには
![](https://bokuno-seibikirokubo.com/wp-content/uploads/2023/05/image-6-800x533.png)
結局の所、どこで車検するのがおすすめ
なの?となりますよね。
私が思うに、2回目の車検(5年目)くらい
までは、ディーラーでなくても問題ないと
思います。
5年目くらいまでは比較的故障も少なく、
消耗品のタイヤやバッテリーが交換必要
になるくらいで、エンジンやミッション
を分解したりはあまりしません。
なので、2回目(5円目)車検までは
ディーラー以外で受けて、3回目以降は
ディーラーか民間の整備工場へ依頼
すれば良いのでは?と私は思います。
費用を抑えるには「楽天car車検」がおすすめ
![](https://bokuno-seibikirokubo.com/wp-content/uploads/2023/05/23732647-800x564.jpg)
「楽天Car車検」は知ってますか?
楽天car車検という名前の整備工場がある訳
ではございません。
全国の加盟店約5,000店から近くの
最寄りの車検工場を探し、
車検の予約ができるサイトの事です。
そんな事しなくても直接予約を取れば
いいんじゃない?と疑問になりますが、
楽天car車検を使えば、
実際ポイントが貯まる事や、他との費用
の差、無料事前見積などで比較できるので、
かなりお得です。
![](https://bokuno-seibikirokubo.com/wp-content/uploads/2023/05/image-7.png)
楽天car車検については、別の記事に
書きましたので、少しでも気になった
方は、ご覧ください↓↓
この記事のまとめ
![](https://bokuno-seibikirokubo.com/wp-content/uploads/2023/05/image-8.png)
今回のまとめです。
いかかでしたか?
車検は車を購入したお店に任せるという方
が多いです。
ただ、ディーラーだとどうしても費用に
大きな差が生まれます。
同じ内容なのに、ディーラーだと普通に
数万円違ったりするんです。
車検を賢く受けて、利用できる所はどんどん
使いましょう。数万円浮くと、おいしいご飯
や好きな趣味にあてれますよ。
ディーラーだから安心という時代なのは、
もう昔の話です。今では評判の良い
車検業者も多く、高品質で安く車検を
受けることができます。
車検が高いと感じたのであれば、
楽天car車検のサイトで金額や口コミを
比較して自分にあった車検業者を
見つけましょう。
⇩楽天car車検はこちら⇩
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