こんにちは!マコです。
今回の作業は日産エクストレイル【NT-31】の下から緑色の液体が漏れている
という依頼で入庫。
早速原因をつきとめる為診断開始。
開始早々エンジンルームから何だかあまーい臭いがします。
整備士をやられている方はこのあまーい臭いは
よくご存じかと思います。
ラジエーターグリルの隙間からのぞくと、、、
あ~、やっぱりか。。
ラジエーターから緑色の冷却水が外部に出てきてるのがわかります。
という事で今回はラジエーターから冷却水が漏れてる為、
交換致しましたので、交換方法、費用を解説
同じ症状が出た方は是非、参考にして下さい(^^)
では、車両情報から↓↓
車両情報
・車種 日産 エクストレイル ・型式 DBA-NT31 ・年式 平成20年(2008年)
・不具合箇所 ラジエーターから冷却水漏れ ・作業内容 ラジエーター交換
費用をおさえるには部品はネット仕入れがベスト
部品代をおさえるにはやはりネットから仕入れるのが1番安く済みます。
自分でラジエーターを交換する場合は部品代のみで済みますので、まず工賃が抑えられます。
必要部品を最低限でいくと
・ラジエーター
・冷却水
とりあえず、この2点があれば交換できます。
ただラジエーターを交換するにはラジエーターホースや周辺部品を外さないといけません。
正直、ラジエーターホースやホースバンドはゴム部品で劣化し、漏れが再発する可能性
もある為同時交換しておいた方が絶対に良いです。
ラジエーター本体の仕入は、純正新品、社外新品、中古品、この3つです。
中古品を購入すれば1番安くすみますが、あくまでも中古なので、
また漏れてくる可能性や、届いた時点で少し漏れてる部分が
あったり、交換してしばらくは大丈夫だったが
1、2か月で漏れてきたなんて事は中古品ではよくあります。
なので、中古品でラジエーターはおすすめできません。
ですので、安価でラジエーターを交換したい場合は、
耐久性も強く、保証期間もしっかりと付いている社外新品を選びましょう。
社外新品であれば購入はネットが1番安くて質の良い物があります。
社外新品のラジエーターは軽自動車であれ普通車であれ、一般的にネットで1万円~2万円程度で購入できます。
これが純正新品になると、軽自動車で3~4万円程度で普通車では高い物だと10万円、
輸入車だと13万円近くなる事もあります。
ラジエーター交換後にラジエーター内部に注入するクーラーント液(冷却水)は、エクストレイルで5㍑あれば
充分足ります。
希釈タイプであれば水と希釈して使用します。今回は原液の濃度が95%の物を使用しましたので、
2㍑の原液を購入し、50%の濃度で希釈して使用しました。
↓↓エクストレイル NT-31 ラジエーターはこちら↓↓
※同時にやっておいた方が良い項目
↓↓ラジエーターホースセット同時交換↓↓
冷却水の原液も交換必須です。
↓↓今回使用する冷却水はこちら↓↓
冷却水が漏れたら走行しない すぐにエンジン停止しレッカー搬送
冷却水が漏れてるとそのまま走行して大丈夫なの?
と気になる所ですが、、
絶対ダメです!!!!
エンジンがオーバーヒートし、焼き付き等の原因になりますので、
メーターの水温計の針がHマークの手前にある場合はオーバーヒートを起こす直前。
Hマークを超えている状態はオーバーヒートが起きている状態で
水温計の針がHマークに近づいている場合は、安全な場所に停車して冷却水の残量を確認しましょう。
あとは車体の下側から色が付いた水(主にピンク、緑、青)が漏れている場合は
冷却水漏れの可能性が高く、透明であればエアコンの水分が社外に放出されてるだけなので、
特に問題はないですが、1度確認しておく事をおすすめします
オーバーヒートした際はレッカー搬送が一番の手立てになりますので、
自働車保険でのレッカーやJAF会員のレッカーサービスに事前に入会しておくのは
必須ですね。
特に輸入車ではウォーターポンプ、サーモスタットハウジングから漏れてレッカー搬送されるのは
国産車に比べ比較的多いです。
こまめな日常点検をしておくのはすごく大事です。
では早速ラジエーターの交換に入ります
エクストレイル【NT-31】ラジエーター交換
まずはエンジンルームを確認します。
ラジエーターは車両前方にあり走行風とファンモーターにより冷却されやすいように
バンパーグリル裏側にあります。
ラジエーター周辺に付いているホース、クランプ類を外し、
ラジエーターファンモーターのコネクターも2つ外します
冷却水抜き取り
ラジエーターの下側に冷却水をぬきとるドレンプラグが付いてますので、
緩めて冷却水を排出させます。
車両下側エンジンアンダーカバーにドレンプラグに直接アクセスできるようになってます。
右側画像丸印プラスドライバーで緩めると冷却水が排出されます。
フロントタイヤをカースロープに乗せてるので下回りのスペースを確保。
バケツで受け、冷却水を全部排出させます。
クーリングファン取り外し
ラジエーターを外すにはクーリングファンを外す必要があります。
まずはラジエーターアッパーホースをラジエーターから取り外して行きます。
ホースバンドの取り外しはウォーターポンププライヤーまたはバンドプライヤー
がおすすめ
おすすめのプライヤーは、
↓↓KTC(京都機械工具)ホースクリッププライヤー↓↓
または、
↓↓デイトナ ホースクリッププライヤー↓↓
バンドが外れたら固着したホースを傷つけないように取り外します。
ホースも交換する場合はカッターナイフで切ったりしますが、
再使用する場合は慎重にホースリムーバーで固着しているホースをこじて
外します。
ホースリムーバーはアストロからも販売
されています↓↓
ラジエーターホースを外せばファンを取り外しできるスペースができます。
するっと上から引き抜きます。
漏れ漏れのラジエーターが見えました!
後もう少しで外れます。下側のラジエーターホースも先程と同じように
固着を外して取り外します
ラジエーター本体取り外し
残りはラジエーター本体を取り外すのみとなります。
上側のラジエーターマウント固定ブラケットの10ミリボルトを2本取り外します
10ミリ2本外すとラジエーターを上から引き出せるようになります。
後ろのコンデンサーのフィンを傷つけないよう慎重に持ち上げて車両から
取り外します。
エクストレイルはスペースが広いため、取り外しはなんなくクリアできます。
ラジエーター取り外しました。緑の冷却水が本体継ぎ目から漏れてます。
この状態まで漏れると、早急に交換が必要です。
社外新品ラジエーターに交換
ではラジエーターを新品に交換していきます。
こちらが社外新品のラジエーター。
純正と並べて部品が間違いないか確認し取り付けていきます。
↓↓エクストレイル【NT-31】適合ラジエーターはこちら↓↓
※同時交換おすすめ
↓↓ラジエーターホースセットも同時交換↓↓
冷却水充填 作動、仕上がり点検
取り付けは外した時と逆の手順で組み付けます。
冷却水をラジエーターキャップが付いてた開口部から注入していきます。
容量は約4.0㍑程度なので、
2.0㍑の原液でクーラント濃度50%で水と混ぜて注入していきます。
ラジエーターの注入口から補充していきます。
ある程度入れていくと、ラジエーターホースをもんだりしながら
ラジエーター内のエアを抜きながら補充していきます。
満タンに入れて、ラジエーターキャップを閉め、エンジンをかけ暖気します。
エアコンはOFFにし、電動ファンが回るまでエンジンをかけます。
エンジン回転を2000rpmまで上げて10秒程キープ。
その後アイドリングまで落として10秒程で再度回転上げるを繰り返す事で
冷却水の循環をより効率的に行えます。
電動ファンが回ったらエンジンを止め、エンジンが完全に冷え切るまで待ちます
半日程経てば冷却水の水位も下がるので
ラジエーターキャップを開けて冷却水を満タンまで補充すれば完成。
※ヒーターがしっかり効いてるかの確認も必須
↓↓今回使用したロングライフクーラント(LLC)はこちら↓↓
ホームセンターでも安価で手に入りますが、
注入する際、ジョッキがあるとかなり便利です。
↓↓ジョッキはこちら↓↓
最後までお読み頂きありがとうございました。
「僕の整備キロクボ」では、この他にも自働車の修理や用品に関する記事を
アップしてますので、良ければご覧ください(^^)
おわり
コメント