今回はトヨタ 初代アルファード【ANH-10】アイドリング不調の出張修理を行ったのでその原因とを
解説していきます‼
トヨタ車はアイドリング不安定の案件が多々あります。他の車種のアイドリング不安定の記事も書いてますので
是非参考にして頂ければと思います。
基本的なエンジンなどの内燃機関はアルファード/ヴェルファイアは基本的に同じになりますので
内容も同じと考えて大丈夫です。
車両情報
・車種 トヨタアルファード ・型式ANH-10 ・エンジン型式 2AZ-FE(直列4気筒) ・走行距離 17万キロ
・ご用命事項 ①アイドリング不調 ②シフトをDレンジまたはRレンジに入れるとエンストしそうになる。
アイドリング不安定
一般的にアルファードのアイドリング時の正常時の回転数は700~800rpm位の一定回転数で安定するのが正常な状態です。
しかし、エンジンやその他のシステムに問題が発生すると、アイドリング時の回転数は安定せず、
突然に回転数が下がったりエンストするなどの症状が発生することがあります。 このアイドリング不調には様々な理由があります。
「バッテリー交換をしてからアイドリングが不安定になり、信号待ちなどでDレンジにて
停車中にエンジン回転が低下しエンストした」というご用命が一番多いですが、
今回のご用命はバッテリー上がり等はしていないが2,3日前からアイドリングが不安定になった。
という申し出事項でした。
今回の不具合の主な原因はバッテリー交換はしてないので他にあります。
結論から申し上げると考えられる原因は以下の2点です。
・バッテリーの電圧が弱くバッテリー上がりになりかけた。
・走行距離が17万キロなので普通車にしては比較的かなり多く、スロットルバルブの
汚れが溜まっている。
今回の主な原因は上記の2点でバッテリー年式が古く、電圧が低下しておりバッテリー上がりかけの状態で、尚且つ走行距離が17万キロと
多くスロットルバルブの汚れがひどくアイドリング不安定というのが原因でした。
他にも一番多いのは自分でバッテリーを新品に交換してから、アイドリングが急に不安定になりだした。
というご用命を耳にする事が多いです。
じゃあ、バッテリーを交換したら調子悪くなったりするの?と考えがちですが、、
結論、そんな事ありません。
ちゃんと正しい方法で交換すれば大丈夫ですし、この記事を読めば今回の不具合が
起きても自分で対処できる内容となってますので、是非参考にして頂ければと思います。
今回は不具合の原因と修理内容と解説していきます。
故障コード確認 P1605 アイドリング不安定
![](https://bokuno-seibikirokubo.com/wp-content/uploads/2021/09/IMG_4236-800x1067.jpg)
診断機を接続し異常コードの入力がないか確認した所、
以下のコードが入ってました。
・P1605 アイドリング不安定
・C1241 電圧低下または上昇
アイドリング不安定はその名の通り、アイドリングが安定せずエンジンかけ始めにエンジン回転
が高くなったり、信号待ちで停車中に回転が下がったりそのままエンストしたりします。
電圧低下または上昇はバッテリーの電圧が下がった場合や、バッテリー上がりを起こした際に
入力されます。
では、そのアイドリング不安定がなぜ起きるのか?
その原因を以下へ書きました。
アイドリング不安定のおもな原因は⁉
バッテリー交換をバックアップ取らずに行った事でエンジンのコンピューター
(エンジンコントロールユニット)が初期化されてしまい、エンジンの今の状態などを把握していた
データがリセットされた事でアイドリング不安定になっていました。
アルファードに限らずトヨタ車全般に多くある不具合です。
バッテリー上がりやバッテリー交換のみに限らず、普段使っているなかでもおなじような
現象が起こる事もあり得ます。
やはり車は機械なので劣化や汚れなどでの不具合は絶対にある物なので致し方ないですね、
それでは修理方法を以下へまとめました。
スロットルバルブ清掃 エンジンリセット
エンジンの空気を取り入れる部分に空気量を調整する為のスロットルバルブという部品があります。
このバルブ内の汚れが付いてますのでその汚れを清掃してエンジンの制御を行っている
コントロールユニットをリセットしてあげる事で不具合は解消します。
![](https://bokuno-seibikirokubo.com/wp-content/uploads/2021/09/IMG_4242-800x1067.jpg)
ボンネットを開きエンジンルームが有ります。エンジンの上側にある黒いボックスがエアクリーナーです。
まずはこのエアクリーナーから取り外して行きます。
丸印のインテークパイプのバンドを外し、エアクリーナーを固定しているバンドを矢印の順で、バンドを緩めて上下2つ共外します。
そうするとエアクリーナーのカバーが外れます。
エアクリーナーカバーが外れたらフィルターのような物が見えてきます。
こちらがエアクリーナーエレメントです。見た感じかなり汚れてますね、エアクリーナーエレメントは
大体7万キロ走行で交換が必要になります。
エンジン内に空気を取り入れる際はまずはこのエアクリーナーを通ってエンジン内に空気が入っていきます。
![](https://bokuno-seibikirokubo.com/wp-content/uploads/2021/09/IMG_4254-800x1067.jpg)
当然汚れていると空気の量も変わってきますので、距離関係なく汚れていたら新品に交換しましょう。
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TOYOTA (トヨタ) 純正部品 エアクリーナフィルタ エレメントSUB-ASSY 品番17801-28010
![](https://bokuno-seibikirokubo.com/wp-content/uploads/2021/09/IMG_4282-1.jpg)
エアクリーナーの両端の付いている取付ボルト(10ミリボルト)を2本取り外します。
エアクリーナーの裏側にあるエアフロセンサーのコネクター&クランプも取り外します。
そしてインテークパイプに付いているブローバイホース(右側画像)も取り外しておきます。
スロットルバルブに固定されているインテークパイプのバンドは10ミリネジで止められているので、緩めていくとバンドが広がっていくので
インテークパイプを外すとスロットルバルブが見えてきます。
指でスロットルバルブを開いてやるとそのバルブの部分の汚れを確認し、エンジンコンディショナーまたはスロットルバルブクリーナー
を使用し、ウエスにクリーナーを染み込ませバルブを清掃します。
ウエスの汚れを見るとかなり汚れているのが分ります。走行距離10万キロオーバーなので、その分の汚れがギッシリ付いてましたので、
綺麗に清掃します。
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エンジンコントロールユニットリセット方法
ちなみにこのままリセットせずエンジンを始動すると、エンジン回転が高いままになります。
しっかりとリセットしてあげる事によりアイドリングは安定します。
エンジンルーム右側にヒューズボックスがあります。フタを開けるとフタの裏側にヒューズの配置図
がありますので確認し、ヒューズを抜き取ります。
・EFIヒューズ15A ・ETC-Sヒューズ10A
画像印部分のヒューズをペンチ等やプライヤー等で優しく挟み抜き取ります。
![](https://bokuno-seibikirokubo.com/wp-content/uploads/2021/09/IMG_4249-800x1067.jpg)
ヒューズを外し5分程放置し、5分たったら取付ます。
これでリセットは完了です。
あともう一つの方法は、バッテリーマイナス端子を切る事でリセットされます。
ですが、パワーウインドウやその他の復帰作業が必要になります。
ヒューズを外せば後の復帰作業は不要なのでおすすめです。
エンジン始動 アイドリング確認
![](https://bokuno-seibikirokubo.com/wp-content/uploads/2021/09/IMG_4267-800x600.jpg)
エンジンを始動し、アイドリングを確認します。
リセット後一発目は始動後エンストする場合がありますが正常ですので、もう1度エンジンを
かけ、アイドリングでしばらく放置します。
すると徐々にエンジン回転が安定し、正常の状態へと補正されていきますので、
安定してきたら走行テストをして異常がなければ完了です。
スロットルバルブ清掃費用は⁉
費用は大体6000~8000円程が相場となっております。
作業自体はすごく簡単なので1度DIYに挑戦してみるのもありかなと思います。
おわり
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