アウディA3の故障でよくある故障を輸入車メカニックがまとめました。
- A3の購入をこれから検討する方
- A3は故障が多い?どんな故障が起きやすいのか?
- 故障した場合走行して大丈夫?
- 故障した場合の費用は?
こんな悩みに答えます。国産、輸入車の整備士、アドバイザーを長年の経験を元に解説します。
A3にお乗りのあなたの役にきっと立ちますよ。
アウディ A3 型式:8V 年式:2012~2021年
アウディ A3 故障の率は高いのはある程度覚悟が必要
まずはアウディA3(Audi A3 )のよくある故障内容,走行して大丈夫か,修理費用の目安について多い順にまとめてみました。
輸入車はやはり外国の車であるため、ある程度の故障は国産車より必要です。
ただ、その内容はいか程なのか、以下にまとめました。
ウォーターポンプより冷却水漏れ
エンジン補機部品としてシリンダーブロック付近の横に付いてます。樹脂とアルミ部品で樹脂部分からよく漏れます。
ウォーターポンプとは?
エンジンの温度を冷却しているのがクーラント(冷却水)。クーラントを各循環させて、サーモスタット、ラジエーター側に送ります。 またヒーターホース側にも接続し、車内の暖房用の熱源の供給も行います。
症状と対処
- メーター内に冷却水警告の表示
- 暖房が効かない、又は効きが弱い
- エンジン警告が点灯、エンジン出力制御が入る可能性
- とりあえず応急で水道水をやミネラルウォーターを補充してもOK。
- 保険やJAFでレッカー特約あれば使う
冷却水漏れについては下記の記事で詳しく解説しています。
ウォーターポンプ交換費用は
約\70,000~\100,000
エクスパンションタンクより冷却水漏れ
クーラント(冷却水)を貯めているサブタンク。劣化してくると、継ぎ目からクーラント漏れを起こします。
さらに内部のレベルセンサー端子部のパッキンからにじみ出し、端子が腐食。その影響でセンサーがクーラントの量を読み取れず警告点灯する事も有り。どちらにせよタンク交換は必須。
まずはエンジンルームを開いてタンク内のクーラントレベルをチェックしましょう。
量が減っていなければ走行可能です。
交換費用:約¥30,000-~
アウディ A3 ナビ 故障(MMI)
症状
- 電源が落ちる(ブラックアウト)
- 自車位置(GPS)がくるう
- ナビが起動中から立ち上がらない
修理は難易度が高い為、修理できる業者がかなり少数であり、正規ディーラーでもお店によっては修理は対応できない場合も。
本体不良の場合、交換すると約\300,000-~
ナビの修理に関しては困難であり、費用も非常に高額になる事が多いです。
「あとづけ屋」がMMIの修理の問題に対して解決策を提供。
- 純正機能を維持しながらのアンドロイドナビを使用
- モニターのサイズをアップグレード
- 高額費用に対するコストとパフォーマンスの代替案
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アウディ A3 エンジンかからない 始動不良
エンジンを始動しようとスタートスイッチを押してかけようとすると「キュンキュンキュン、、」とクランキングはするが、最後の「ブゥーーン」とかからない。
お出かけ前はめちゃくちゃ困りますよね…
原因は「スパークプラグかぶり」の可能性が高いです。
プラグの火花を飛ばす先端に燃料がかかって、湿り点火できず失火してしまう症状の事。
寒い時期や朝一などの冷間時、1発目のエンジン始動時に多く見られます。
通常、スパークプラグを取り外し、清掃/乾燥させると正常復帰します。
スパークプラグは約60,000km毎の定期交換が推奨されてます。
対処方法
- クランキングしながらアクセルを全開に何度か踏みながらかける。
- エンジンを切って、プラグに付着した燃料が乾くのを待つ1.0時間程放置して再度エンジン始動。
- レッカーを手配する
スパークプラグ交換\20,000~\25,000
スパークプラグ清掃のみ\10,000程度
アイドリングストップ後エンジン始動しない
信号待ち等で停車中アイドリングストップから発進してもエンジンがかからない。
シフトをPに入れ、スタート/ストップボタンにて改めてエンジンをかけ直すと復帰します。
原因
- エンジンECUのソフトウェアによる不具合。ディーラーに持ち込み、診断機をつないでのソフトウェアアップデートが必要。約30分程度
- アイドリングストップの停止中にシートベルトを外した。又はシフトをPに入れた(この場合は不具合でなく正常)
アップデートはディーラーでないとできませんので近くのディーラーに問い合わせて相談してみて下さい。
アップデート費用約
\6,000~¥10,000程度
アウディ A3 Sトロニック 故障
次にオートマチックトランスミッション関係の不具合。
A3のみならず、アウディ車でよくある故障。クラッチの断続と油圧制御を行うバルブボディが一体になった「メカトロニクス」により制御される。
デュアルクラッチの断続や油圧を統括して制御しているオートマチックトランスミッションの総称が「Sトロニック」と言います。
症状 対処
- メーター内トランスミッション故障の表示
- シフトを「R」に入れてもバックしない
- 走行中ギヤチェンジしない、スピードが出ない
- 近くのディーラー又は整備工場に入庫
- レッカー手配が必要
要因はほぼ「メカトロニクス」という変速制御を行っているバルブボディである事がほとんど。
修理費用は30万~50万程度
ディーラーは40万円以上とかなり高額です。ディーラーより安く、輸入車に強い整備工場は全国に200カ所以上加盟のお店から自身にあった工場をさがせる「ビーヴラボ buv.LABO」がおすすめ
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発進時、又は低速時ギクシャクする
停車からの発進時に「ガクッ..ガク」と発進時に違和感のある挙動(ジャダー)を示す事があります。この症状の場合クラッチ摩耗による滑りが考えられます。A3には「Sトロニック」というマニュアル形式のミッションで、操作自体はオートマですが内部は乾式クラッチが付いてます。
ディーラーの診断機でミッションの補正を初期化,基本調整(\6,000~\10,000程度)すれば解消する可能性がありますが、それでも直らない場合はクラッチ交換になります。
クラッチ交換は重整備にあたるので高額修理になります。
クラッチ交換費用:\300,000~\350,000
中古車の保証期間内であれば保証対象になる可能性があります。保証範囲を確認しよう。
アウディ A3 スタートストップシステム故障
メーターに「スタート/ストップ故障」のエラー表示。この表示もA3ではよくあります。実際にアイドリングストップのシステムが故障しているという意味ではなく、アイドリングストップに何か関連する部位に不具合、又はエラーのフォルトが入力されており、現在はアイドリングストップを作動しないように制御されている状況です。
エラー入力の原因は様々なので表示が出たら整備工場に持っていき、診断が必要です。
症状 原因
- アイドリングストップしない。
- 走行はエンジン不調何か違和感なければ可能。
- バッテリー性能低下(3年定期交換)
- 通信系エラー入力(テスターにて消去しないと消えないかも)
A3適合バッテリー*****
高性能互換バッテリー*****
ABS ESP スタビリティコントロール 警告灯多数点灯
メーターに多数の警告が点灯
ABS,ESP,スタビリティコントロール,ヘッドライトレンジコントロール故障,ACC使用不可。ブレーキ操作時にスタート/ストップシステム故障やヒルホールドアシスト使用不可など。多数の警告が点灯
この多数の警告灯の場合、スピードセンサー(ABSセンサー)の故障である可能性が最も高い。
スピードセンサーは各車輪毎に1つのスピードセンサーが付いているのでテスターを接続してどこの車輪のセンサーが故障しているか特定が必要。センサー不良の為、交換により解消します。
スピードセンサー交換費用
\15,000-~\25,000-
アウディ A3 スポーツバックも故障の率は高い?
A3スポーツバックの故障についても、基本中身のエンジンやシステムはA3セダンも同じ。A3セダンもスポーツバックも関係なく同等レベルと考えてもらって大丈夫です。
A3スポーツバック限定で壊れやすい部分とかはないかなと思います。
まとめ アウディA3の故障率が高く感じたら1度査定に出してみては?
やはり輸入車なので、故障やトラブルは国産車より多い傾向。
中古でアウディを買う場合は国産車に比べて故障、修理費用、時間がかかってくきます。
特に中古車屋で購入する際、加入できる保証は絶対に入っておくべきです(カーセンサー保証,EGS保証)
くるまの保険でレッカーやレンタカー特約も必ず入っておきましょう。
又は、認定中古車を正規ディーラーで購入するのも保証や信頼性から考察するとおすすめです。
現在すでにお乗りの場合は、1度査定に出してみるのも1つと思います。輸入車の買取を専門としている「外車バトン」は輸入車を得意とする買取屋さん。
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