今回はトヨタ アルファードのアイドリング不調の出張修理を行ったのでその原因とを
解説していきます‼
基本的なエンジンなどの内燃機関はアルファード/ヴェルファイアは基本的に同じになりますので
内容も同じと考えて大丈夫です。
車両情報
・トヨタ アルファード ・型式 ANH-20
アイドリング不安定
一般的にアルファード/ヴェルファイアのアイドリング時の正常時の回転数は700~800rpm位の一定回転数で安定するのが正常な状態です。
しかし、エンジンやその他のシステムに問題が発生すると、アイドリング時の回転数は安定せず、
突然に回転数が下がったりエンストするなどの症状が発生することがあります。 このアイドリング不調には様々な理由があります。
今回は「バッテリー交換をしてからアイドリングが不安定になり、信号待ちなどでDレンジにて
停車中にエンジン回転が低下しエンストした」というご用命で依頼がありました。
今回の不具合の主な原因バッテリー交換にあります。
じゃあ、バッテリーを交換したら調子悪くなったりするの?と考えがちですが、
結論、そんな事ありません。
ちゃんと正しい方法で交換すれば大丈夫ですし、この記事を読めば今回の不具合が
起きても自分で対処できる内容となってますので、是非参考にして頂ければと思います。
今回は不具合の原因と修理内容と解説していきます。
故障コード確認 P1605 アイドリング不安定
診断機を接続し異常コードの入力がないか確認した所、
以下のコードが入ってました。
・P1605 アイドリング不安定
・C1241 電圧低下または上昇
アイドリング不安定はその名の通り、アイドリングが安定せずエンジンかけ始めにエンジン回転
が高くなったり、信号待ちで停車中に回転が下がったりそのままエンストしたりします。
電圧低下または上昇はバッテリーの電圧が下がった場合や、バッテリー上がりを起こした際に
入力されます。
では、そのアイドリング不安定がなぜ起きるのか?
その原因を以下へ書きました。
アイドリング不安定の主な原因は?
今回に関しては、バッテリー交換をバックアップ取らずに行った事でエンジンのコンピューター
(エンジンコントロールユニット)が初期化されてしまい、エンジンの今の状態などを把握していた
データがリセットされた事でアイドリング不安定になっていました。
トヨタ アルファード/ヴェルファイアに限らず車全般に多くある不具合です。
バッテリー上がりやバッテリー交換のみに限らず、普段使っているなかでもおなじような
現象が起こる事もあり得ます。
やはり車は機械なので劣化や汚れなどでの不具合は絶対にある物なので致し方ないですね、
それでは修理方法を以下へまとめました。
スロットルバルブ清掃 エンジンリセット
エンジンの空気を取り入れる部分に空気量を調整する為のスロットルバルブという部品があります。
このバルブ内の汚れが付いてますのでその汚れを清掃してエンジンの制御を行っている
コントロールユニットをリセットしてあげる事で不具合は解消します。
スロットルバルブはエアクリーナーの先に付いてます。
位置で言うとエンジンルームの奥側にあるので少し作業しにくいです。。
まずはエアクリーナーを外す作業から始めます。エアクリーナーのボックス(上側のカバーのみ)
を外すので鉄クリップを外します。
エアフロメーターのコネクターを外し各クランプを外します。
エアクリーナーを固定している10ミリのバンドを緩めてエアクリーナーカバーを取り外します。
エアクリーナーカバーを外せたらこの状態になります。
次にインテークパイプを外します。 バキュームホースを2本外しブローバイホースも取り外します。
センサーコネクターも外し完全にインテークパイプから切り離します。
エアクリーナーカバーを外せたらこの状態になります。次にインテークパイプを外します。
後はスロットルバルブにつながっているインテークパイプのバンドを細長いプライヤーなどで外します。
少し奥まっているので手がとどきにくいです(-_-;)
エアクリーナーカバーとインテークパイプが外れたらスロットルバルブが見えてきます。
インテークパイプを外すと丸い筒状の部品が現れますので、これがスロットルバルブになります。
このバルブ内の汚れを清掃していきます。
画像矢印部分をご覧ください。かなり汚れがたまっていたのが分りますね
ここをウエス等の柔らかい布にエンジンコンディショナー又は、
スロットルバルブクリーナーを染み込ませバルブ内を清掃していきます。
お勧めはワコーズのスロットルバルブクリーナーです。
ワコーズおすすめのクリーナーはこちら↓↓
クリーナーをウエスに染み込ませバルブ内を清掃していきます。
ウエスの汚れを見ると、かなりの汚れがたまってました。
目視でバルブ内にライトを当てるなどしてできるだけ汚れを取り除きます。
エンジンコントロールユニットリセット方法
ちなみにこのままリセットせずエンジンを始動すると、エンジン回転が高いままになります。
しっかりとリセットしてあげる事によりアイドリングは安定します。
エンジンルーム向かって右側にヒューズボックスがあります。
エンジンルーム右側にヒューズボックスがあります。フタを開けるとフタの裏側にヒューズの配置図
がありますので確認し、ヒューズを抜き取ります。
・EFIヒューズ20A ・ETC-Sヒューズ10A
このヒューズを外し5分程放置し、5分たったら取付ます。
これでリセットは完了です。
あともう一つの方法は、バッテリーマイナス端子を切る事でリセットされます。
ですが、パワーウインドウやその他の復帰作業が必要になります。
ヒューズを外せば後の復帰作業は不要なのでおすすめです。
エンジン始動アイドリング確認
エンジンを始動し、アイドリングを確認します。
リセット後一発目は始動後エンストする場合がありますが正常ですので、もう1度エンジンを
かけ、アイドリングでしばらく放置します。
すると徐々にエンジン回転が安定し、正常の状態へと補正されていきますので、
安定してきたら走行テストをして異常がなければ完了です。
スロットルバルブ清掃費用は?
費用は大体6000~8000円程が相場となっております。
作業自体はすごく簡単なので1度DIYに挑戦してみるのもありかなと思います。
おわり
広告
コメント