今回はトヨタクラウンのアイドリング不安定について解説します。
アイドリングで信号待ち停車中エンジン回転が下がり、エンジンがブルブル、ガタガタと振動が大きくなり、
最終的にエンスト(エンジンストップ)するような症状が発生してました。
この記事では、その原因と修理内容について解説します。
同じような症状でお困りの方、又は今後このような症状が起きた際に落ち着いて
対応できるように記事にしましたので、
初心者の方でもわかりやすく画像付きで解説してます。
少しでも興味のある方は是非ご覧ください(^^)
それでは車両情報から↓↓
車両情報
・トヨタ クラウン ・型式 GRS-182 ・症状 アイドリング不安定
アイドリング不調
一般的アイドリング時の正常時の回転数は700~800rpm位の一定回転数で安定するのが正常な状態です。
しかし、エンジンやその他のシステムに問題が発生すると、アイドリング時の回転数は安定せず、
突然に回転数が下がったりエンストするなどの症状が発生することがあります。
このアイドリング不調。なかなかやっかいな症状です。
原因には様々な理由があり、時には原因がわからず
時間をかなり要する時もあります。
ですが、
今回のアイドリング不調の原因については、
整備士目線で言うと「あるある」な症状で原因特定から
修理するまで時間もかからず修理が完了しました。
今回は「バッテリー交換をしてからアイドリングが不安定になり、信号待ちなどでDレンジにて
停車中にエンジン回転が低下しエンストした」というご用命で依頼がありました。
今回の不具合の主な原因バッテリー交換にあります。
じゃあ、バッテリーを交換したら調子悪くなったりするの?と考えがちですが、、
結論、そんな事ありません。
ちゃんと正しい方法で交換すれば大丈夫ですし、この記事を読めば今回の不具合が
起きても自分で対処できる内容となってますので、是非参考にして頂ければと思います。
今回は不具合の原因と修理内容と解説していきます。
アイドリング不調のおもな原因は⁉
バッテリー交換をバックアップ取らずに行った事でエンジンのコンピューター
(エンジンコントロールユニット)が初期化されてしまい、エンジンの今の状態などを把握していた
データがリセットされた事でアイドリング不安定になっていました。
クラウンに限らずトヨタ車全般に多くある不具合です。
バッテリー上がりやバッテリー交換のみに限らず、普段使っているなかでも同じような
現象が起こる事もあり得ます。
(特にバッテリーの年式が古く、バッテリーが上がる前兆が多い)
やはり車は機械なので劣化や汚れなどでの不具合は絶対にある物なので致し方ないですね、
それでは修理方法を以下へまとめました。
スロットルバルブ清掃
エンジンの空気を取り入れる部分に空気量を調整する為のスロットルバルブという部品があります。
![](https://bokuno-seibikirokubo.com/wp-content/uploads/2022/08/image-1.png)
このバルブ内の汚れが付いてますのでその汚れを清掃してエンジンの制御を行っている
コントロールユニットをリセットしてあげる事で不具合は解消します。
バッテリーが原因でエンジンの状態を把握していたコンピューターが
リセットされる為、また1からの学習になります。
![](https://bokuno-seibikirokubo.com/wp-content/uploads/2022/08/IMG_7276-800x600.jpg)
![](https://bokuno-seibikirokubo.com/wp-content/uploads/2022/08/IMG_7317.jpg)
右側画像の丸印がスロットルバルブになります。
このスロットルバルブを清掃していきますが、
周辺の部品を取り外していく必要があります。
上側の黒いホースをクランプから外し、
手前に付いている黒いエアクリーナーのインテークパイプ
を取り外し、インテークパイプとスロットルバルブを固定している
バンド(10ミリボルト)を緩めていくとバンドが広がり
インテークパイプが外れます。
基本的にはスロットルバルブの清掃はスロットルバルブクリーナーを使用して
ウエスで内部の汚れを清掃していきます。
プロおすすめスロットルバルブクリーナーはやはりワコーズ
整備工場やディーラーでも大人気のワコーズ。
とりあえずこれを使っていれば間違いないです
↓↓ワコーズのスロットルバルブクリーナー↓↓
スロットルバルブ清掃に関しては、こちらの記事を参考にして下さい。
コンピューターリセット方法に関しては、本記事に書いてますので、ご参照下さい。
エンジンコンピューターリセット方法
ちなみにこのままリセットせずエンジンを始動すると、エンジン回転が
高いままになります。
しっかりとリセットしてあげる事によりアイドリングは安定します。
エンジンルーム右下側ヒューズボックス
![](https://bokuno-seibikirokubo.com/wp-content/uploads/2022/08/IMG_7320.jpg)
![](https://bokuno-seibikirokubo.com/wp-content/uploads/2022/08/IMG_7315.jpg)
![](https://bokuno-seibikirokubo.com/wp-content/uploads/2022/08/IMG_7316.jpg)
フタを開けるとフタの裏側にヒューズの配置図
がありますので確認し、ヒューズを抜き取ります。
・EFIヒューズ20A ・ETC-Sヒューズ10A
![](https://bokuno-seibikirokubo.com/wp-content/uploads/2022/08/IMG_7280-800x1067.jpg)
ヒューズを外し5分程放置その後取付けます。
これでリセットは完了です。
あともう一つの方法は、バッテリーマイナス端子を切る事でリセットされます。
ですが、パワーウインドウやその他の復帰作業が必要になりますので、
ヒューズを外せば後の復帰作業は不要なのでおすすめです。
エンジン始動 アイドリング確認
エンジンを始動し、アイドリングを確認します。
リセット後一発目は始動後エンストする場合がありますが異常ではなく
正常です。もう1度エンジンを
かけ、アイドリングでしばらく放置します。
すると徐々にエンジン回転が安定し、正常の状態へと補正されていきますので、
安定してきたら走行テストをして異常がなければ完了。
スロットル清掃費用は⁉
費用は大体\6,000~¥10,000円程が相場となっております。
作業自体はすごく簡単なので1度DIYに挑戦してみるのもありかなと思いますが、
その分リスクも伴いますので、
ご心配な方は是非プロへおたずねください(^^)
おわり
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