今回はトヨタ プリウス【ZVW30】のハイブリッドバッテリーを交換しました。最近かなり多くなってきたこのハイブリッド車のハイブリッドバッテリー交換作業。
感覚的には走行距離が約15万キロ辺りを超えてくるとハイブリッドバッテリーが怪しくなってきます(なかには10万キロ以下で故障する場合もあります。)という事で今回はプリウスのハイブリッドバッテリーを交換しましたので、その様子を記事にしました。
メーター内エンジン警告 ハイブリッドシステム警告 点灯
エンジンを始動すると、メーター内にエンジンマークの警告灯が点灯し、ハイブリッドシステムの警告が表示されますテスター診断機にて故障コードの確認を行います。
故障コード P0A80-123 電池内部異常
テスターにて確認。故障コード P0A80-123
電池内部異常が検出されました。
この故障コードが入力されるには、
故障コードの入力条件が2つあります。
故障入力条件
- ①電池の内部異常で、ハイブリッドバッテリー内部の各ブロック間の電圧差が基準値以上のとき
- ②2トリップ検出
①は単純にはバッテリー内部の各ブロック間に電圧差がでると異常を検知します。これの主な原因は単純に劣化である場合がほとんどです。ハイブリッドバッテリーは主にモーター駆動に電力を使いますので、ハイブリッドバッテリー内部ブロックの内の1つの電圧が下がると走行に支障がでる可能性がありますので、警告灯を点灯させます。
②の2トリップ検出とは1トリップがエンジンOFFの状態からイグニッションONまたは、エンジン始動までの状態を1トリップといいます。なので、2トリップは、1回エンジンを掛けた状態で不具合が発生しても、チェックランプが点灯せず、2回めにエンジンを掛けたときに、同じ不具合が発生したら警告灯を点灯させ、ダイアグコードが入力されるようになります。もし、仮に1トリップだけで、ダイアグコードが入力し警告灯が点灯すると、電圧の一時的な変動などの不具合ではない場合にも警告灯が点灯してしまい、判断しづらく余計な心配をかけますので、確実性を得るためにも、2回連続で入力するとコンピューターが判断し、警告灯を点灯させます。
リビルトハイブリッドバッテリー&ボルテージセンサー交換
※要適合確認
⇩ボルテージセンサーはこちら⇩
ハイブリッドバッテリーは純正だと高いのでリビルト品がおすすめです。
⇩ZVW30プリウス前期用はこちら⇩
⇩ZVW30プリウス中期後期用はこちら⇩
ハイブリッドバッテリー交換を画像付きで解説
まずハイブリッドバッテリーの交換は高電圧部位の修理になりますので低電圧資格の取得が必要です。高電圧作業になりますので、ハイブリッドバッテリー交換作業は絶縁手袋を使用して作業します。
※安易に交換できないので真似しないで下さい。必ず専門知識持ったプロに依頼しましょう。
補機バッテリーマイナス端子、サービスプラグ取り外し
まずはトランク内にある補機バッテリー
マイナス端子を切り離します。
プリウスZVW30の補機バッテリーに関して
下記の記事をご覧ください⇩
トランクボードを取り外し、その下にある荷物入れもごっそり外します。次にサービスプラグを外していきます。高電圧部位のシャットアウトを行い、感電の恐れがあるのでサービスプラグを外すのは絶対に忘れないでください。
サービスプラグはハイブリッドバッテリーから各シムテムの電源をシャットダウンする為のブレーカーのような物。サービスプラグを取り外すことで、物理的にハイブリッドシステムの回路を遮断します。
プリウスは全てハイブリッドバッテリー本体に取り付けられています。
画像の順でサービスプラグを取り外します。
10分間そのまま放置します。
10分後、エンジンルームにあるインバーターのカバーを外し、パワーコントローラーユニットの電圧を残電圧を測定します。
電圧が0Vになっていれば交換作業着工です。
右リヤシート横パネル取外し
右リヤシート横のパネルを取り外します。ボルト1本付いてますので、下からのぞくと12ミリボルトが付いてるのが見えます。
こちらのボルトを外して画像の①~②の順序で外します。
ハイブリッドバッテリー補機部品取り外し
各部ダクト類、クーリングファン、配線コネクター、DCDCコンバータ等補機部品を取り外して行きます。
オレンジのクリップを取り外すにはサービスプラグ先端の突起をクリップ中央に当てて、クリップを左に回しロック解除がされるので取り外します。
各部取り外して行きます。
DCDCコンバータ、ボルテージセンサー、高電圧部位コネクター、カバーも外します。
ボルテージセンサーが故障で警告が点灯する場合もあります。※上記参照
※要適合確認
⇩ボルテージセンサーはこちら⇩
ハイブリッドバッテリー本体積み降ろし
こんな感じまでばらせたらあとは
ハイブリッドバッテリー本体を外しますが
この本体の取り外しが重たくてきつい汗
ハイブリッドバッテリーは4本のボルトで
固定されており、左後ろに排気ホースの
ダクトがあるので全て車両から切り離し
ておきます。
(※排気ホースは年式によって付いてない
場合もあり)
取り外しはボディを気づ付けないよう、毛布や
段ボール等を使って作業します。
かなり重い為持ち運びはできるだけ2人で
行いますが、1人でもできなくはないです。
取付は取り外しと逆の手順で取付ます。
◇リビルト品ハイブリッドバッテリー
⇩ZVW30プリウス前期用はこちら⇩
⇩ZVW30プリウス中期後期用はこちら⇩
バッテリー取外し後の設定
バッテリーを交換するとパワーウインドウ
のオート機能の復帰作業、それぞれの復帰
作業が必要になる場合があります。
又、純正ナビの場合は1度バッテリーを
キャンセルするとナビにロックがかかり、
操作ができなくなります。
◇ナビロック解除
パスワードがわからない場合は、
正規ディーラーにて解除が必要(有料)
になります(2,000~3,000円程度)
◇パワーウインドウリセット
パワーウインドウのスイッチを一番上に
上げた状態まで上げ、そのまま5秒程押し
続ける事で復帰します。
◇時計の調整
時計がGPS補正でない場合は時計の調整
が必要です。
◇バックカメラガイド線リセット
トヨタ純正のバックカメラガステアリング
ガイド付きの場合は設定が必要です。
新しい車へのせかえられましたか?でいいえ
を選択します。次にシステム初期化中と出て
きたら、ハンドルを左にいっぱい切ってその
まま右にいっぱい切ります。ガイド線が正常
に表示されたらリセット完了です。
リセット操作
- ナビのロック解除(正規ディーラーにて2,000~3,000円程度)
- パワーウインドウリセット
- バックカメラガイド線リセット
- オーディオ時計類調整
まとめ
いかがでしたか?
今回はトヨタプリウスのハイブリッド
バッテリー交換について解説しました。
この記事のまとめです。
この他にもプリウスαのハイブリッド
バッテリー交換ついても解説してます。
興味のある方は是非ご覧ください
最後まで読んで頂きありがとうございました
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